バングラデシュは、機械を大切に使う国でした。


▲飾り立てられたトラック。

▲リキシャも大切な移動手段。

▲どれくらい、走ったのか。

▲未来を信じる笑顔たち。

 先日、知人の現地工場がオープンするということでインドとパキスタンに挟まれた国、バングラデシュへお祝いを兼ねて旅行してきました。正式な国名はバングラデシュ人民共和国。共和国ということで、一般的には国民に主権があり、選挙によって選ばれた代表者による政治が行われています。首都はダッカ。民俗はベンガル人が多数派を占め、多くは、イスラム教徒ということです。気になる経済成長率(GDP・国内総生産)は、外務省資料によると2009年度5.9%ということで現在の日本の経済情勢と照らして、うらやましいほどです。とはいえ、インフラ整備はこれからという状況で、未舗装の通りも多く見られました。そんなマチの通りで、よく目にするのがカラフルなリキシャともう何十万キロも走っているに違いないと思われる使い込まれた自動車です。そしてリキシャをこぐ人も、自動車に乗る人もみんな瞳を輝かせ、いきいきとしていました。“機械を大切に使う国”バングラデシュを旅することで、未来を信じて、生き抜くチカラを感じることができました。

撫養航路を体験


▲両国橋南詰めから撫養航路へ。


往復4時間、温故知新の船旅。
存分に楽しみました!

 10月の末。経済同友会の研修委員のみなさんから「懐かしの撫養航路を訪ねながら徳島ヴォルティスを応援に行きませんか!!」とのお誘いを受け、喜んで参加させていただきました。撫養航路というのは、明治25年に運航が開始された巡航船による航路だそうで、徳島県では初の就航だったとか。吉野川や旧吉野川を経由して徳島市と鳴門市をつなぐ撫養航路は、都市間を結ぶ重要な交通・輸送手段となっていたと聞きます。
 以来、鉄道の開通を機に、昭和10年に幕を下ろすまでの約50年間、多くの人や物を運んで、当時の人々の暮らしや経済を支えました。

 そんな伝統的ある撫養航路をNPO法人・新町川を守る会のみなさんが復活させたのだとか。さっそく遊覧船による観光・撫養航路を楽しんできました。
 古きを訪ねて新しきを知る──「当社の無線LANライブ中継システムを使い、船上からリアルタイムで映像・音声を送ってみようかな」など、これからのモノづくりのアイデアにつながる良い旅になりました。貴重な経験をさせていただいた、徳島経済同友会・研修委員会のみなさんに、あらためてお礼を申し上げます。ありがとうございました!
 




※写真を撮ってくれたのは、カイデヤさんです。ありがとうございました。


徳島県の第3峰、冬の「三嶺」アタック!


▲三嶺山頂に立ちました。

 

標高1893mの霧氷世界

 前日の冷たい雨が上がり、青空が広がった11月3日(文化の日)。徳島経済同友会青年部の大野さんにお誘いいただき、徳島県が誇る美峰『三嶺』(みうね・標高約1893m)の頂を目指しました。

▲前方に見えるのが三嶺山頂。

 徳島県三好市東祖谷の名頃地区にある登山道を
出発したのは、午前8時。平野部で前日降った雨は、ここでは雪だったようで、周りは白銀の世界に包まれていました。道中の厳しさを聞いていたため、内心「どうなることやら」と
多少不安を覚えていたのですが、目の前に広がる風景に、心を奪われ、それと引き替えに『元気』をたくさんいただきました。

▲青空と霧氷が迎えてくれました。

 自然林の中を延びる登山道を歩くこと約4時間。一緒に歩いた仲間たちと談笑しながら、あるいは壮大なパノラマ映像として眼下に広がる山並みに言葉を失いながら、そして自分自身の心と体力に語りかけながらの楽しい登山となりました。

▲今回登ったコースです。

 美峰の頂付近では、写真の通りのすばらしい霧氷風景に出会うことができました。背の高い木々の枝に白い霧氷がまとわりつき、高木が切れた頂上近くでは、紅葉したコメツツジを包んでいました。
 貴重な経験をさせていただいた大野さんをはじめ、徳島経済同友会青年部のみなさんにあらためてお礼を申し上げます。ありがとうございました!

※写真を撮ってくれたのは、カイデヤさんです。ありがとうございました。

☆北海道ツーリング1

『風になろう』


 最近は本当に便利になったと、つくづく実感しています。私はバイクが好きで、1年半くらい前に手に入れたAprilia(アプリリア)社製の愛車を駆って、四国内はもちろん、関西や近畿などにもしょっちゅう足を伸ばしています。そんな私ですが、北海道まではなかなか行くことができませんでした。時間と体力が必要だからです^^;)。ところが先日、4泊5日で北海道ツーリングを楽しむことができたのです。バイクごと北海道まで届けてくれるサービスを利用したんですね。かなり前からこうしたサービスはあったのかもしれませんが、この秋まで知りませんでした。もしも知らないままでいたら、北海道ツーリングはあきらめるか、現地でレンタルするかで、愛車にまたがることはできなかったに違いありません。「知る」ことで得をする。何かが変わる。インターネットをはじめとした情報化のメリットを、今回身近に実感しました。かくして私は、航空会社の「スカイツーリングで北海道の風になろう」というキャッチコピーに誘われ、愛車とともに新千歳空港に降り立ったのです。


☆北海道ツーリング2

『器を広げ、柔軟性を磨く旅』


 新千歳空港から苫小牧へ南下、まずは日高本線に沿って延びる海岸沿いの国道を襟裳岬に向かいました。歌手・森進一さんが「♪襟裳の春は 何もない春です」と歌った名曲を口ずさみそうになりますが、ここには「広さ」がある。もしかしたら、私は「自らの器」をもっと大きくするために、この旅に出たのかもしれないと、襟裳岬に立ってそう感じたのです。少し格好よく書いてしまいました。バイクに乗って風を感じていると、知らず知らず「詩人」になっていたりするものなのです。ご容赦ください。当然ながら、そうした思いはバイクから降りて、会社に戻ったときにはすっかり忘れています。そんなわけで、このブログにつづることで、自分の感じたことを、いつでも思い出せるようにしたいとも思っています。もちろん、何かしら読者の皆さんの共感につながれば幸いです。さてここから、一路内陸を北へ向かい宗谷岬を目指すことにしました。出発前に漠然と頭の中にはあったのですが、北海道縦断駅伝などが行われる総距離約600kmのコースの入り口に立って、このときはじめて宗谷岬目指してツーリングしようと、決めたように思います。私は時間を見つけて旅する際、ルートや宿泊先などは一切決めないようにしています。心の赴くままと言えば格好良すぎるでしょうか。実際体力とも相談しながら、さまざまな出会いも楽しみたいと思っているのです。そうした旅で「自らの柔軟性」を磨くことができれば、そんな思いも抱きながら。


☆北海道ツーリング3

『旅に想う』


 10月中旬。北海道は秋というよりも、体感気温は冬のまっただ中と表現した方がいいかもしれません。昼間はまだしも、夜 ともなれば背骨まで凍り付くような冷え込みなのです。襟裳岬から宗谷岬を目指して出発した時点ではまったく気づいていませんでしたが…。ここが島国・日本 なのか?と疑うような地平線が広がり、目の前の国道はまっすぐに北へ伸びて、その先が見えない。どこまで続くのかといった不安よりも、どこまで自分は行け るのだろうといった挑戦する心を感じていました。その時ふと思ったのは、納品や打ち合わせ、商談、マシーンのメンテナンスなどで海外へ出張させる若い社員たちのこと。彼らも見知らぬ土地で、言葉もままならない状況の中で、多少なりとも不安を抱えているでしょう。そんな中では「とりあえず行って帰ってくる」という気持ちになっても責められないかもしれない。しかし、私は彼らのために思います。世界を見るチャンスなのです。そこで何かをそこでつかんでもらいたい。そのために自らを奮い立たせ、挑戦する心をもって「一生懸命に出張」してもらいたいと願います。脱線した話を、私の北海道ツーリングの体験記に戻しましょう(笑)。愛車にまたがりR236号からR241、そしてR273を疾走し、気分は「北海道の風」になった私は、ついに糠平湖(ぬかびらこ)近くの温泉宿にたどり着いていました。地図で見ると、ここは北海道のほぼ真ん中。えらいところまで来てしまいました。


☆北海道ツーリング4

『しみじと旅の宿』


 今回は、第3話の冒頭に書いた「背骨まで凍り付く」話です。航空機の往復チケット以外、スケジュールをまったく決めていなかった北海道ツーリングでは当然、宿も未定。行き当たりばったり、そこに何かの縁があれば、泊めてくれるところもあるだろうと出かけた旅でした。北海道に行けば食べ物がうまいのは当たり前(と思っています)。そういった想定できるものよりも、予想外の驚きを求めることこそ、私の旅の楽しみ方なのです。人でも動物でも宿でも、何にでも、そこにしかない出会いに、大きなヨロコビを見つけることができます。このことは、私だけの特技では決してありません。誰もがその気になれば持てるチカラだと思っています。若い社員たちも、目の前のあらゆることに「興味」を持ってほしい。答えが決まっている安心感よりも、何が入っているか分からない箱のフタを開ける、ワクワクとした気持ちを好きになってもらいたいと願っているのです。そういったわけで、こじんまりとした温泉宿を見つけた私は、嬉々としてチェックインしました。温泉付き一泊1500円、夕飯別途1200円の宿。温泉は露天風呂で、泉質などは分かりませんが、温かいお湯と、見上げる星の美しさが、しみじみと心とカラダを癒してくれるのでした。そうして夕食を終えた後は、明日に備えてゆっくり眠るばかり。「あれ?布団がない!?」。この宿は、部屋を貸してくれるものの、布団は用意されていないのでした。もちろん、そのときの私が、この驚くべき状況を楽しんだのは言うまでもありません。絶望に頭を抱えるよりも、何とか乗り切る方法を考えることにエネルギーを傾けたのです。結局は持っていた衣類をすべて着込んで、最後にはライダースーツまで着て、背骨まで凍るような寒さに耐えるしかなかったのですが…。それでも乗り切ることができました。たぶん、もっと寒い時期なら、そのとき考えつかなかったアイデアが生まれていた気がします。自分に、目の前の困難を乗り切るチカラがあると信じられるヨロコビ。社員のみんなにも、ぜひ味わってほしいと思います。

☆北海道ツーリング5

『向き合えば無駄な時間は無い』


 この旅の中で、一度だけ後悔に近い思いをしました。寒かったけれど、とても癒された糠平(ぬかびら)の宿を後に、翌朝、ゴールの宗谷岬を目指しました。道のりの残りは、約300km。愛車のメーターを見ると、燃料はかなり減っている。しかしそこから最寄りのガソリンスタンドまで、1kmほど引き返さなければなりません。考えると億劫(おっくう)な気がして、そのまま出発していました。何となく、次のガソリンスタンドまでは走れそうに思ったのです。ところが、行けども行けどもガソリンスタンドが無い…。引き返さなければならないことに気づいたとき、すでに25kmも走っていました。「何となく」という判断をしたために、1km帰ればいいものを、25kmも戻ることになってしまったのです。機械の設計をはじめ、すべての物づくり、すべての仕事にもあてはまることです。理由無き判断のまずさを改めて考えさせられました。さて、何はともあれ、この日も存分にツーリングを楽しみ、まだ日のあるうちに宗谷岬に着くことができました。布団付き一泊2100円の宿を取ると、あとはやることがありまあせん。しかも食事ができるお店がしまっており、スーパーも見あたりません。20kmほど離れたところにコンビニエンス・ストアがあると聞き、「まぁ、仕方ないか」と、疲れてはいましたがバイクを走らせたのです。そこでお弁当を買い、宿への長い帰路に着いた私を、すばらしい光景が待っていてくれました。足早に降りてきた夕暮れが、宗谷岬を赤く染め、昼間とはまったくイメージの違う輝くような風景です。「なるほど無駄な時間というものは、無いのだなぁ」と思い、この風景を家族や社員たち、また誰かと分かち合いたいと考えていたのかもしれません。ふいに、30年来会っていなかった友人が、この近くに住んでいることを思い出したのも、そのためでしょう。うまく連絡が付き、彼が宿まですぐに迎えに来てくれました。つもる話の中で、杯を重ね、さまざまな出会いの楽しさをゆっくりと噛みしめていました。